会社概要
2008年にニューヨーク証券取引所に上場した、決済関連サービスを提供している会社です。
10年で株価が10倍になっており、トータルパフォーマンスはS&P500を上回っています。また、bエフェっと銘柄の一つでもあります。
クレジットカードの世界シェアは1位で、200以上の国で使うことができる世界的な会社です。日本でもクレジットカードなどが発行されており、誰もが聞いたことがあると思います。
特に近年は、パンデミックによりデジタル決済が加速し、需要も高まっています。
2021年は、Visaブランドによる決済が2,320億回に上りました。1日平均で見ると6億3,700万回です。
決済およびキャッシュボリュームは13兆ドルで、8,000万以上の加盟店で利用されており、15,100の金融機関の顧客を持っています。
業界について
米国を除く全世界での対面取引のタッチ決済の割合は70%で、普及率は70以上の国と地域で50%を超えています。
米国内では、タッチ決済用カードの普及率は15%を超えており、ニューヨークなどの主要都市では25%超です。
現在、消費者支出で約18兆ドルが現金や小切手により決済されており、それをカードやデジタル口座に移行しようとしています。
これらのことから、決済サービスの需要はまだまだ伸びていくと考えられます。
株価・業績
株価
売上高・純利益
売上、利益は2020年に一度減少していますが、基本的には上昇を続けています。
米国46%、米国以外54%の売上割合となっています。
Visaには3つの収入源があります。
それは「消費者向け決済」「ニューフロー」「付加価値サービス」の3つです。
・消費者向け決済
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードがメインの商品です。
最近は暗号資産とリンクしたカードも発行しており、2021年の取引金額は35億ドルです。
・ニューフロー
代表的な商品として、Visa Directがあります。これは企業や消費者が銀行口座やカードに直接送金できるシステムです。これにより、迅速、簡単、かつ安全な資金移動が世界中で実現します。
・付加価値サービス
コールセンターサービス、データ分析、キャンペーン管理を顧客に提供しています。
また、口座管理、デジタル発行、BNPL機能を発行者に提供しています。
シェア
冒頭でも述べた通り、Visaはクレジットカードの世界シェア1位です。
eコマース、モバイル決済、ブロックチェーン技術、電子マネーなどが数多く出現しており、競争が激化している。
キャッシュフロー
キャッシュフローも順調に拡大を続けています。
また、投資キャッシュフローが大変少ないです。これは、業界で地位を確立しており、投資に回す必要がないからだと考えられます。
まとめ
以上が、VISA($V)の概要と実績になります。
クレジットカードのシェア世界1位で、キャッシュレス時代の需要に応えられる企業であると考えられます。
競争は激化しているものの、既に構築された決済システムとネットワークは大きな強みになるでしょう。
過去10年で10倍に上昇していますから、今後も同じような株価の上昇を期待したいです。