今回の記事では、Xiaomi(小米集団)を調査していきたいと思います。
会社概要
Xiamiはハイエンド格安スマホを開発している企業です。
2018年にIPOを実施し、香港市場に上場しています。
日本にも進出しているので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
最近では、Snapdragon780G搭載の「Mi 11 Lite 5G」の発表もされました。
また、スマホ以外にもスマートTVなどの家電を幅広く扱うようになってきており、順調に売上を伸ばしている企業です。
株の購入は、香港市場での取引となるため、香港ドルへ両替⇨香港市場で購入という流れになります。
楽天証券かSBI証券が分かりやすく取引できるので、購入検討している方はそちらで一度確認してみてください。
業績
売上が順調に伸びており、成長率は20%程となっています。
分野別の売上と割合は下記のようになっています。
スマホのが売上の過半数を占めており、その次に生活家電、スマート家電が高い割合となっています。
そして、年度別、分野別の売上は下記のようになります。
スマホ事業において、2020年の売上は前年比24%程増加しています。
海外への出荷台数は17.5%増加しており、特にインドでの出荷台数は13四半期連続で1位となっています。
この増加率は世界トップであり、2020年の第4四半期には市場シェアでトップ3に入ります。
新興国などでは、iPhoneなどの高価なスマホより、XiaomiやHuaweiなどの安価なスマホの需要が高いため、それらの市場での売上が伸びています。
スマートTVの中国本土での出荷台数は8四半期連続で1位となり、世界ではトップ5となっています。
インド、インドネシア、ロシアに進出、さらには、フランスやポーランドなどヨーロッパにも進出しています。
ノートPCにおいては、2021年にAIアシスタントを内蔵した「RedmiBook Pro」を発売しました。
他にもスマートウォッチやAIスピーカー、ロボット掃除機など様々なカテゴリーの製品で順調な売上を上げています。
Xiaomiは、MIUIというAndroidOSにカスタマイズを加えた独自のOSを使用しています。
2020年12月には月間アクティブユーザー数が世界でおよそ4億人近くになりました。
中国国内や、インドなどで多く使用されています。
株価(2021/7/16 現在)
上場以来、順調に伸びていますが、現在はヨコヨコとなっています。
今後の戦略
・Smartphone × AIoT に引き続き注力
2020年にはスマートフォンを近くのIoTデバイスに向けるだけで制御できるUWB技術を発表しました。
“Xiaomi Express Connect”と呼ばれるもので2020年の12月にリリースされています。
こういった、IoTの分野で引き続き開発を進めていくとのことです。
・オフライン販売チャネルの拡大
中国国内のすべての州に店舗を設置することを決定している
独自のアプリを使用する
ユーザーのトラフィック、店頭の売上や在庫などをリアルタイムで分析する
このようなビッグデータ分析により、営業を効率化する
・UXの重視
ソフトウェア部門では、MIUIのユーザー体験とデバイス間の相互接続性の向上
インターネットビジネス部門では、収益化戦略を実施
データサービスプラットフォームはビッグデータ分析を強化
これらにより、各プラットフォーム間で効率的な連携を取ることができ、UXやマネタイズを大幅に向上させる
・テクノロジーへの投資
2021年にはリモート充電技術を発表しています。これは、スマートフォンの位置を検出し、ケーブルやワイヤレス充電スタンドを使わずにリモートで充電することができる
このように、革新的なイノベーションを今後も追求していく。
まとめ
以上が、Xiaomiの概要と実績になります。
最近は、中国製品の輸入規制から株価への影響もあるため、企業の分析と合わせて、経済の流れは要チェックでしょう。
アフリカ圏では、格安スマホの需要が伸びており、そこのシェアをどれだけ獲得できるかが、今後の売上に大きく影響しそうです。